
うにちくっす。
皆様おひさしぶり。
年度末の実績報告などに忙殺されておりました。
そうそう,皆さんにご報告しないといけませんね。
与論マラソンの結果
こんな感じでした。
・・・
3月4日,
天気予報は雨だったけど,何故か良く晴れた。
今年も暑くなりそうだ。
7時50分,スタート前10分のコール。
目標タイムごとにスタート場所へ向かう。
今年は4時間目標のところに並ぶ。
5分前,ふーっと息を吐き,静かに手を合わせる。
「無事に,ここに戻ってこれますように。」
後は自分を信じるだけ。何故か,緊張はない。
「パン」
スタートを告げる乾いたピストルの音に集団が動き始める。
「ふっ」
最初の息を短く吐き出すのと同時に,
ピッと腕時計のスタートボタンを押した。
ランナーの波はスタート地点を右に曲がり,
町の人たちの声援を浴びながら商店街を駆け抜けていく・・。
最初の5km,ランナー達の足は軽い。
周囲に巻き込まれると,ペースは自然と上がってしまう。
僕が腕にはめているのはランナー用の時計。
この時計が入れ込む僕を抑え,時に励ましてくれる。
これは,6分ごとに「ピッピッピッ」とラップを刻むように設定してある。
1kmを6分=時速ちょうど10km
すなわち,ターゲットは42kmを4時間12分という計算だ。
この6分を少しだけ上回ってタイムの貯金を作っていけばいい。
1kmの貯金は・・10秒から20秒でいい。
30秒以上だと,(つまり1km5分30秒を割ると)オーバーペースだ。
<5km通過タイム>
28分50秒 ターゲット30分00秒 -1分10秒
体に余計な力が入っている部分はないか,
1ヶ所ずつ確かめながら力を抜いていく。
一番楽なフォームで・・6分で良いんだ。
周りからはどんどん追い抜かれていく。
しかし,焦りはない。
闘っているのは周りの人ではなく,自分なのだから。
10km,与論マラソン名物の城(グスク)の坂にさしかかる。
ここで足を使ってはいけない。
ストライド(歩幅)を縮め,ピッチはそのまま。
この坂のために10秒ずつ貯金をしてきた。
ここは,7分かかって良い・・。
まだ1分の貯金がある・・。
<10km通過タイム>
59分07秒ターゲット60分00秒 -53秒
20kmまでは,マラソンで最も走れる区間だ。
5分40秒ペースで刻んでいく。
気温はぐんぐん上がり,風が強くなってきた。
前のランナーを風よけにして,
とにかく安定して距離をつないでいく。
コーナーでは出来るだけ最短距離を心がける。
日が,まぶしい。
来年はサングラスを付けよう・・。
<20km通過タイム>
1時間58分06ターゲット 2時間00分00秒 -1分54秒

ランナーはとにかく30kmを目指す。
それは,一つの区切りだからだ。
「大丈夫か,いたいところはないか」
このあたりから,自分の体に問いかけが始まる。
心肺機能・・大丈夫。
足・・重くなってきた。乳酸がたまってきたようだ。
それと右足のひざに違和感がある。12月の練習の時痛めたところだ。
膝をかばってかかとから着地していない。
崩れたフォームをもう一度正そう。
リラックス,リラックスだ。
<30km通過タイム>
2時間58分02秒ターゲット 3時間00分00秒 -1分58秒
残り12.195km
半分はとっくに過ぎている。
「これならいけそうだ。」と誰でも思うだろう。
でもそれは,大きな間違いである。
何故ランナーは30kmを目指すのか?
それは,30km地点が「本当の」マラソンのスタート地点だからだ。
30kmまではつなぎに過ぎないと言うことは,
走った者しかわからない。
フルマラソンの苦しみはここから始まる。
足は既に「異常な状態」。
体は重く,だるい。
目はうつろにかすんでくる。
沿道の声援さえも疎ましく思ってしまう程,やばい精神状態となる。
しかも与論マラソンは,ここから5kmきついアップダウンがあり,
最後に待ち受けるのは「地獄のグスク坂」である。
「貯金は2分か・・やばいな」
この坂では6分のペースは保てない。
「6分30秒でイイ,とにかく前へ。」気持ちを切り替える。
再びストライドを縮め,坂道用のピッチ走法へ。
あごを引いて一歩一歩登っていく。
31km 6分24秒
32km 6分47秒
33km 6分3秒←がんばった
34km 7分19秒←地獄
35km 7分54秒←超地獄
2分の貯金が2分17秒の借金になった・・。
地獄坂が終わり,海風に吹かれて坂道を下りながら,
「この借金を返す力は,残って無い」ことを悟る。
<35km通過タイム>
3時間32分17秒ターゲット 3時間30分00秒 +2分17秒
残り7km,
去年はここで力つきた。
走っているのか,歩いているのかわからないくらいの速度に落ちた。
「もう一回6分でいくんだ。」
たんっ
給水所で水を飲み,速度を上げた足には
まだ地面を蹴れる足が残っていた。
何回も繰り返した往復10kmの練習,
その成果なんだろう。
「いつもの10km練習と同じじゃないか」
再びペースが上がり,6分に近づいていく。
不思議なことに,うつろだった目に光が戻るのを感じた。
歩いているランナーを一人,また一人と追い抜いていく。
残り3km
「最後だ。負けるな」
今日何度も悩まされたすごい逆風。走る気力が萎える。
精神状態は自分への戦闘モード
立ち向かうようにストライドを広げる。
いつものフォーム,ペースに
タイムは再び6分を割りはじめる。
そして,
ゴールゲートが見えた。
目に飛び込む4:15:00の文字
ああ,ついに,この苦しみから解放される・・。
走れっ!
両手を突き上げ,ゴールゲートをかけぬける。
<完走タイム>
4時間16分52秒ターゲットタイム 4時間12分00秒 +4分52秒

「やった,やった・・」
何度もつぶやく。足はもう,動かない。
今の力ではこれが最大限だ。
「良くやった。」そう思った瞬間,目頭が熱くなった。
・・・長文すみません。
今回のマラソン,フルは2回目でしたが,
産まれてから今まで生きた中で,
本当に,本当に努力が結果として報われたのだと感じました。
力を出し切れたことって,何にも代え難い喜びがあるのですね。
いつか「オフ4」(フルマラソンで4時間を切ること)を達成したい。
でも,あと17分を縮めることの難しさ,
必要な「努力」はとても大きいものだと感じています・・・。
与論マラソン2007 フルマラソンの部
タイム 4時間16分52秒
(去年4時間29分05秒 12分13秒短縮)
男子総合 89位
年代別 30歳代前半の部 第9位